今回は新規事業責任者の「心得」についてです。
どんな会社でも新たな事業、つまり新規事業に取り組む場面があると思います。
もし、万が一、あなたがその新規事業責任者に抜擢されてしまった。もしくは、自ら望んで新規事業責任者になった場合、事前に知っておくべきことがあります。
それを知らないと怖いことが起こります。
精根尽き果てて、ボロボロになっていく新規事業責任者を僕は何人も見てきました。
でも、それは、新規事業に取り組む前に、あることを知っておくことで回避することができます。
それは何か?
それは、新規事業のスポンサーの我慢のレベルです。
新規事業というのは華々しいイメージがあるので、最初のうちは周囲から何かとチヤホヤされるのですが、時間が経つごとに、その状況は一変します。
苦戦をして、なかなか成果が出ないと、
「やり方が良くないんだよ」
「そんな事業上手くいかないよ」
「そんなに甘くないよ」
「誰が食わせてやってると思ってるんだ」
という声が周囲から聞こえてくるようになります。
残念ながら、大抵の新規事業責任者はこの声に潰されてしまいます。
圧倒的な孤独、孤軍奮闘の中で、かつては持っていた新規事業への情熱が消えていってしまうのです。
これが、多くの新規事業担当者が辿る道です。
そして、多くの新規事業は新規事業そのものの苦戦だけではなく、内部からの疑念から崩壊していってしまうのです。
一般的には3ヶ月、半年、1年、3年ごとに試練がやってきます。
その試練を未然に想定し、乗り越えていくために、新規事業責任者にとって必要なことは何か?
それは、お客さんを集める力を身につけることです。
どんな事業も当然ですが、お客さんがいなければ成り立ちません。
逆に、お客さんが集まりさえすれば、新規事業責任者の精神力と体力を徐々に奪っていくような、内部の疑念やブーイングを黙らせることができます。
また、目の前にお客さんがいれば、実際のお客さんとのコミュニケーションを通して、商品・サービスを改良することができます。
新規事業に取り組むことは、自分自身で起業することとは違いますが、起業することに一歩近づく経験になります。
新規事業と起業の大きな違いは、ヒト・モノ・金・情報など自分が使える経営資源があるかないかです。
新規事業では、これらの経営資源を自分で起業するよりも多く使うことができます。基本的にオフィス環境は会社が用意してくれますが、個人であればその環境を用意するのも大変です。
また、経営資源を使えるといっても、お金や人の労力がかかるものについては当然、経営層や周囲に対する説明が必要です。
「この事業、やる意味あるのか?」
口に出して言う言わないに関わらず、これが経営層の本音です。経営層は早く成果を出して欲しいのです。
新規事業に取り組む過程では、新規事業責任者は褒められたり、けなされたりを繰り返します。つまり、周囲から上げられたり、下げられたりするのですが、これに一喜一憂してはダメです。
新規事業責任者は常に、お客さんを集めることから目をそらしてはいけません。
新規事業責任者はお客さんを集める活動を計画し、実行し、計測し、そして改善し続けなければなりません。
つまり、マーケティングとセールスの活動に注力することが必要なのです。
もちろん、その他の活動、たとえば、業務体制をしっかりと構築する、人を採用する、パートナーとなり得る人や組織と提携する、資金計画を立てる、情報収集を行う、足りない知識・経験を補う、などあなたの仕事は無数にあり、それはどれも大切な仕事です。
しかし、マーケティングとセールスは別格扱いしてください。
よく、新規事業責任者から「忙しくてマーケティングとセールスに時間を割くことができない」ということを聞きますが、これは全くの検討違いです。
マーケティングとセールスとは、どんな活動よりも優先して、あなたが真っ先に、しかも継続的にやらなければならない仕事です。
なぜなら、マーケティングとセールスこそが、その他のすべての仕事を意味のあるものにすると同時に、あなたの仕事を楽にしてくれるからです。
想像してみてください。
例えば、マーケティングとセールスを行うのに、あなたが四六時中、走り回らなければならない状況だったのが、1枚の優れたセールスレターを書くだけで、自動的にお客さんが集まり出したら、あなたの仕事はどれだけ楽になるでしょうか?
つまり、マーケティングとセールスはどんなビジネスにおいても、そのビジネスの心臓部であり、そのビジネスの責任者は常に注意を払わなければならないことなのです。
マーケティングとセールスは日々、知識をアップデートするとともに、実践をしていないとすぐにサビついてしまうので常に、意識して取り組むようにしましょう。
それをしていれば、あなたが行う事業の成功確率が高まるとともに、あなたの力は、他の事業に取り組んでいる人々の大きな助けとなることができるでしょう。
なぜなら、あなたには、どんな事業においても最も頭の痛い課題である「お客さんを集めること」ができる力があるのですから。
日頃からマーケティングとセールスの力を磨くことを意識すること。
地味ですが、これこそが新規事業の成功の秘訣なのです。
追伸
セールスライターとして稼ぎ続けるためには常に、勉強するだけでなく、勉強したことを実践することが必要です。でも、僕はやみくもに勉強することはおススメしません。
実は、僕のマーケティングとセールスの情報源はこれ1つです。僕はたくさん本を読むこともありませんし、セミナーに出ることもありません。
僕がやっていることは毎月送られてくる、このニュースレターに書いてあることを一つでも多く、自分や自分のお客さんのビジネスに応用することです。はっきり言うと、それ以外の活動は、あまり成果に直結しないので極力やらないようにしています。
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ダイレクトレスポンスマーケティングの世界的権威、ダン・ケネディが発行するニュースレター「NoB.S.マーケティングレター」
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よかったらあなたも試してみてください。
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