今回は、「人の感情を大きく動かす要素」について解説していきたいと思います。
「人の感情を大きく動かす要素」を分かりやすく理解する方法として、「GDTの法則」というものがあります。
「GDTの法則」とは英語の頭文字で「G」で3つ、「D」で3つ、「T」で3つ、合計9つの要素のことで、人がこれらが含まれた言葉や文章を聞いたり、読んだりすると感情が大きく揺れ動くといわれる要素のことです。
これらの要素を含んだ言葉や文章をセールスレターの中に意識的に織り込むことにより、あなたは反応率が高い「強力なセールスレター」を書くことができるようになります。
それでは、ひとつひとつ解説していきます。
1.Goal
「G」はGoal(ゴール)の頭文字で、多くの人が自分の仕事や人生における目的・目標に掲げて強く願うものです。Goal(ゴール)には、以下の3つがあります。
1、時間(Time)
「時間を節約したい」「早く済ませたい」という欲求です。
例)コンビニ、ファーストフード店など
2、努力(Effort)
「楽をしたい」、「努力したくない」という「怠けたいという欲求」です。
例)洗濯機、炊飯器、食器洗い洗浄機などの家電など
3、お金(Money)
「お金を稼ぎたい」、「お金を貯めたい」、「お金を増やしたい」という欲求です。
例)ビジネス、株やFX、不動産投資など
実は、この「G」の3つの欲求は「GDTの法則」の中では最も感情を動かす幅が小さいものです。したがって、セールスレターの中で「G」の要素だけに言及するだけでは、まだまだ不十分です。
次に、「G」よりもさらに強い以下の「D」の要素について、言及する必要があります。
2.Desire(欲望)
「D」はDesire(欲望)の頭文字で、私たちが心に抱く「身近な欲望」についてのものになります。
Desire(欲望)には、以下の3つがあります。
1、貪欲さ(Greed)
「貪欲さ」とはもっと欲しい、もっと儲けたい、というような「人間の際限のない欲求」になります。
例)食事、お金、ブランド品 など
2、性的な欲望(Lust)
性的な欲望とは美しくなりたい、かっこよくなりたい、異性にモテたいという欲求になります。
例)ファッション、化粧品、ダイエットなど
3、快適性(Comfort)
快適性とは悩み事、苦痛、心配事が何もない状態のこと。安全・安心欲求になります。
例)保険、防犯グッズ、資産形成など
そして、最後は「G」よりも「D」よりもさらに強い「T」の要素になります。
3.Teaser(じらされること)
「T」とはTeaser(じらされること)の頭文字で、いてもたってもいられないような欲望になります。
それには以下の3つがあります。
1、希少性(Scarcity)
希少性とは限定、珍しい、なかなか手に入らないものを手に入れたいという欲求です。
例)貴金属、松茸、人気ロック歌手のコンサートチケット など
2、好奇心(Curiosity)
好奇心とは、「思わず先を読まずにはいられない」という好奇心に関する欲求です。
例)推理小説、長蛇の列など
3、議論を巻き起こすもの(Controversial)
「議論を巻き起こすもの」とは「こんなこと言ってしまったら、まずいんじゃないの?」というような非常識、反社会的なものを見たい、聞きたいという欲求です。
例:芸能・週刊誌ネタなど
まとめ
セールスレターが不自然にならないように、この「GDTの法則」をセールスレターの中に効果的に溶け込ませることで、通常よりも反応率の高いセールスレターが書けるようになります。
例えば、「芸能・エンタメ」というジャンルが世間から注目される理由をこの「GDTの法則」に当てはめて考えてみると「GDTの法則」のことがよく理解できると思います。
芸能人や有名人の色恋沙汰や失敗、揉め事は「GDTの法則」のうちの「D」と「T」の要素に強く訴えるものなのでそれがたとえ、下世話なものであったとしても人々の高い注目や関心を集めてしまうのです。
まとめると以上が、「GDTの法則」になります。
(1)Goal(ゴール)
1、時間(Time)
2、努力(Effort)
3、お金(Money)
(2)Desire(欲望)
1、貪欲さ(Greed)
2、性的な欲望(Lust)
3、快適性(Comfort)
(3)Teaser(じらされること)
1、希少性(Scarcity)
2、好奇心(Curiosity)
3、議論を巻き起こすもの(Controversial)
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