集客ブログ(オウンドメディア)を作る時に、よく聞かれる質問として、こんなものがあります。
「集客ブログ(オウンドメディア)は、どんなデザインにすべきなのか?」
僕の答えは、
「徹底的にシンプルなデザインにすべき」
これ以外にはありません。
ここでいう「シンプル」という言葉の意味は、
「いらない(不要)、または重要度の低い要素を削ぎ落とすことで、本来のコンテンツの集合体である集客ブログ(オウンドメディア)が持つテーマや機能を際立たせることができる」
といった意味合いです。これはデザインだけでなく、SEO対策でも同様です。
テレビのリモコンに学ぶ「デザインの本質」とは?
あなたの部屋にあるテレビのリモコンを思い浮かべてください。
普段のリモコンの操作はせいぜい、電源の入切、チャンネルの切り替え、音量の調整、といったことにしか使わないでしょう。たまに使っても、ビデオの予約機能がいいところでしょうか?
しかし、世の中にある多くのテレビのリモコンは、それ以外にも大量のボタンで埋め尽くされています。
これでは複雑過ぎて、どれが重要なボタンなのかが、かえって分かりづらくなってしまうと思いませんか?
ただ単に、天気予報を見ようと思って、テレビをつけてチャンネルを切り替えようと思っただけなのに、ビデオモードに切り替わったり、BS放送が立ち上がったりと、フラストレーションを抱えてしまったことはありませんか?
選択肢を減らそう
では、複雑なこのテレビのリモコンをシンプルにするには、どうすればいいのでしょうか?
同じような機能をカテゴリーごとに分類する、色分けする、文字表示をする、など様々なアイディアが考えられますが、一番いいのは、重要でないボタンをすべて排除することです。
選択肢を減らすというのは、ほとんどいつも有効な解決策です。
例えば、大学入試の試験問題で、四択問題よりも二択問題のほうが正答率が高くなるというのと同じ理由です。
ところが、テレビの場合、出たばかりの頃は、電源スイッチとチャンネルダイヤルとボリューム調整の3つぐらいだったものが、現在のリモコンは下手したら30個以上の機能が付いています。これでは、複雑で混乱してしまうのは当然でしょう。
「足し算のデザイン」と「引き算のデザイン」
集客ブログ(オウンドメディア)に限らず、デザインには2つの方向性があります。
それは、「足し算のデザイン」と「引き算のデザイン」です。
足し算のデザイン
機能を次々と追加していくデザイン
引き算のデザイン
本当に必要な機能だけを残して、それ以外をそぎ落としていくデザイン
それでは、「足し算のデザイン」と「引き算のデザイン」、どちらの方が難しいのでしょうか?
それは、「引き算のデザイン」です。
なぜなら、「引き算のデザイン」は物事の本質を見極め、テレビのリモコンなど利用シーンへの想像力を働かせ、機能に優先順位をつけ、重要でないものを切り捨て、重要なものを際立たせる、というプロセスが絶対に不可欠になってくるからです。
デザイナーの中には「引き算のデザイン」こそが真のデザインであり、足し算はデザインではないとまで考える人も多くいます。
しかし、この日本においては「足し算のデザイン」が採用されることがまだまだ多く、そして、その傾向はウェブサイトやブログのデザインにおいても同様です。
集客(オウンドメディア)は足し算ではなく、引き算のデザインが有効な理由
ウェブサイトや集客ブログ(オウンドメディア)のデザインにおいても、パッと見て、どれを選択すべきか判断がつかないほど増え続けるナビゲーションリンク(バナーを含む)や、目障りな動画やアニメーションに埋め尽くされ、ページ本来の重要なテーマや情報に対するフォーカスや優先順位付けを失ってしまっているものを見かけます。
そして、このような傾向は、企業サイト、個人のブログ、ECサイト、そしてニュースメディア系サイトなどに顕著です。
本来、ウェブサイトや集客(オウンドメディア)の制作者がフォーカスすべきは、そのサイトや個々のページの固有の商品や記事そのものであって、過度に装飾されたナビゲーションやバナーではありません。
過度に装飾されたナビゲーションやバナーは、利用者のためを思ったものというよりもむしろ、制作者のエゴを表現したものに過ぎません。
ページ制作者の傾向として、自分の持っている知識や技術を使うことに集中するあまり、そのページの利用者のことを置き去りにしてしまうことは、珍しくはありません。このことは、よほど普段から意識していないと、誰もが陥る可能性のある落とし穴です。
利用者に、本当にそのサイトやページが持つ固有の情報や機能を利用してもらいたければ、それに関係のない要素はできる限り排除するべきです。
そうすることにより利用者は自然に、そのサイトやページ固有の情報や機能に集中することができます。
また、そのサイトやページでの目的を達した後の移動も同様に、「引き算のデザイン」が利用者を助けてくれます。
大量のナビゲーションリンクは訪問者を迷わせ離脱を誘いますが、サイトに訪問者の興味・関心に沿った最小限のナビゲーションしかなければ、訪問者は迷いにくくなり、途中の離脱も減り、サイトの滞在時間は延び、コンバージョン(販売、見込み客の情報取得など)へとつながる確率は上昇します。
こうした引き算のデザインは、人間の訪問者に対してだけでなく、Googleの検索エンジンのロボットに対しても有効に働きます。
なぜなら、そのサイトやページ固有の重要な部分を正確に伝え、ページ同士の関連性をより正確に伝えることができるようになるためです。
ところが実際には、足し算のデザインの考え方に基づいて、実施されているSEO対策は意外に多くなっています。
例えば、こんなSEO対策、あなたは良かれと思ってやっていないでしょうか?
- テンプレートの共通部分に対策したいキーワードを詰め込む
- 記事の中に対策ワードを何度も出現させ、読んでいて不自然なくらいにキーワードを繰り返す
- キーワードを強調するために、太文字や黄色いラインなど、不要なマークアップを施す
- 特定のページ群の評価を引き上げるためだけに、内部リンクを付け足していく
- 記事の文字量を稼ぎ、その中に対策キーワードを盛り込みたいという理由で、文章を意図的に継ぎ足し、長い記事に仕立て上げる
- 外部業者や友人に頼んで、自作自演の外部リンクを貼る
- 内容の薄い記事を追加する
はっきり言いますが、これらの行為は、現在のGoogleのサイトやページを評価するアルゴリズムに対して、全く効果がないばかりか、マイナスの影響の出るものばかりです。
しかし、これらのうち何一つ実施していないというサイトを見ることはほとんどありません。
これらのことを頑張ってやればやるほど、それぞれのページの固有の情報や機能からフォーカスが外れ、ページ間の関連性は、曖昧かつ複雑になってしまいます。
SEO対策の指針や考え方は、Googleが発信するウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に明確に書いてありますので、SEO対策を行う前に、また定期的にサイトやページを見直す際に、目を通すようにしましょう。
まとめ
引き算のデザインは、頭で考えるほど、簡単ではありません。
なぜなら、引き算のデザインを具体的に実践しようと思うのなら、あなたには、サイトの利用者のことを真剣に考え続け、改善を繰り返すことが求められるからです。
利用者のことを深く知ることができなければ、引き算のデザインで最も重要な下記のことは、絶対に実現させることはできないでしょう。
- それぞれのページ固有の情報や機能に集中し、より充実させる
- そのページと関連の低いナビゲーションを削除する
- ナビゲーションやバナーは、そのページの情報を価値あるものにする上で、必要なものだけに絞り込む
集客ブログ(オウンドメディア)のシンプルで基本的なデザインについては、こちらの記事を参考にしてください。
↓↓↓
情報源: 成果を最大化するWordPressデザインに必要な5つのポイント
また、サンプルサイトを作りましたので、こちらも併せてご参照ください。
↓↓↓
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